スマート化の進化がとどまらない昨今。日常生活において、ロボットを目にする機会は年々増えていっており、レストランに行けばロボットに人数と名前を入力し待機時間を測ることが出来、病院に行けばロボットを使って手術や検査が行われ、工場ではロボットが仕分けや移動作業をする、そんな世の中になりました。スポーツの分野では、野球ボールやテニスボールが自動で投げられる機械やバレーボールのブロックマシーンなどは一般的ですが、ロボットがもっと多くのスポーツで利用されていることを知らない人が多いのではないでしょうか。
- OriHime
OriHimeは株式会社オリィ研究所によって開発されたロボットで、「身体的問題や距離をコミュニケーションテクノロジ ーの研究開発により克服し、会いたい人に会えて、社会に参加できる未来」(参照:株式会社オリィ研究所)という目的で作られました。
この分身ロボットを使って、難病を抱え手足を思うように動かすことが出来ない方々に向けた遠隔で出来るスポーツ大会が随時開催されています。
- ダンスインストラクター
東北大学のDiego F. Paez氏らが開発しているダンスインストラクターロボットは、人間がロボットに寄り添いロボットとパートナーになることで、正しい方向に導き、レベルに合わせてロボットが正しい動きを教えてくれるというものです。まだ開発途中ということなので、今後の発展に期待です。
- ロボカップ
ロボカップとは、自分で考え動く自立移動型ロボットの競技です。代表するサッカーに加え、人命救助の「ロボカップレスキュー」、日常生活の場での「ロボカップホーム」、子供たちのための「ロボカップジュニア」などがあります。また、サッカー分野では、2050年のワールドカップまでにはロボットが選手を打ち負かすのではないか、と世界的に注目が集まっています。(参照:DIY工具や電子工学部品オンライン販売のRS Components twitter。)
この他にも、水泳ロボットや野球、卓球コーチなど様々なロボットがスポーツ分野で活躍しています。ロボットが逆に人間に何かを教えてくれるという新しい形ですが、こういった機械が今後どんどん一般的になっていくのは目に見えています。ロボット競技がワールドカップやオリンピックのように国全体で盛り上がるイベントになる未来はそう遠くないのかもしれません。