アダルトPCゲーム『ヘンタイ・プリズン』の紹介です。
『抜きゲーみたいな島に住んでる貧乳はどうすりゃいいですか?』を手掛けたアダルトゲームメーカー「Qruppo」の新作エロゲ。
PCでノベルゲーをプレイする文化が失われつつある今の時代に、ハチャメチャな世界観と下ネタ全開テキストで多くの人を惹きつけ、エロゲ業界に新たな光を見せてくれた『ぬきたし』。
処女作に続いて第2作目『ヘンタイ・プリズン』が発売され、期待している人も多いはずです。しかし、「大ヒットした後の2作目は駄作になる」のが業界あるある。期待しすぎて逆に不安になった人もいるでしょう。
そこで、この記事では『ヘンタイ・プリズン』を実際にプレイしてみた感想や評価、ゲームの特徴についてまとめてみました。
- ヘンタイ・プリズンってどんなゲーム?
- エロシーンの内容は?
- どのような人におすすめ?
ゲームを遊ぶ際の参考にしてみてください。
目次
ヘンタイ・プリズン:レビュー・感想
作品名 | ヘンタイ・プリズン |
通常価格 | 9,680円 |
ジャンル | ADV |
サークル・メーカー | Qruppo |
第2作目となる『ヘンタイ・プリズン』は、露出狂の主人公「湊柊一郎」が、更生不能と判断されたHENTAIたちが収監される監獄に投獄され、監獄からの脱出を目指す監獄アドベンチャーゲームです。
- HENTAIたちが集まる監獄で生き残る監獄アドベンチャー
- 露出狂の主人公が自分の変態行為に誇りを持ち看守たちに抗うストーリー
- 囚人は全員変態、面白エロワード、パロディネタ、下ネタテキストが盛り沢山
気になるのはやはり「ストーリーは面白いのか?」「下ネタ全開テキストなのか?」「ぬきたしを超えられるのか?」という部分。
本作『ヘンタイ・プリズン』の舞台は、『ぬきたし』の青藍島とは真逆の場所、あらゆる変態的行為が禁止された孤島の監獄が舞台。淫語を口にすれば看守に制裁される監獄の中でストーリーが進むため、『ぬきたし』と比べてマシンガンのように下ネタが飛んでくることはありません。
しかし、「相姦係数」や「脱法おファック」など、アホみたいな用語がバンバン出てくるし、エロワード満載なのは変わらず。むしろメリハリが生まれてテキストが落ち着いて見れるようになりました。下ネタ全開テキストを求めている人でも充分に楽しめると思います。
看守の目を掻い潜って工作したり、監獄ルールの裏をかいて敵の企てを阻止したり、監獄の中で繰り広げられる「変態的な駆け引き&変態頭脳バトル」要素が面白く、先が気になるストーリー展開が魅力的。
ただの変態である主人公がだんだんかっこよくてスタイリッシュに見えてくるこの感じは『ぬきたし』の雰囲気にそっくりです。
期待値が高くなりすぎて少し心配でしたが、みごと期待に応えてくれました。めちゃくちゃ面白いです!
「体験版」では、第2章+各ヒロイン個別ルートの序盤までプレイすることができます。(各ヒロインのHシーンあり)物語の全容を知ることができるので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
前作『ぬきたし』のストーリーと若干の繋がりはありますが、基本的に未プレイでも問題なし。本作のストーリーを理解する上で前作をプレイする必要はありません。
ただし、前作ファンの人が嬉しくなるようなサプライズが用意されているので、『ヘンタイ・プリズン』をプレイして面白いと感じた人はぜひ『ぬきたし』もプレイしてみてください。
ヘンタイ・プリズン:ゲームの特徴
更生不能の変態たちが集まる監獄で抗う監獄アドベンチャー
更生不能と判断された性犯罪者のみが収監される孤島の監獄「チューリップ・プリズン」。
服という存在が許せず、全裸にならずにはいられない露出狂の主人公「湊柊一郎」は、クリスマスの日に全裸で街を徘徊し、公然わいせつと公務執行妨害で逮捕。
度重なる露出行為により下された判決は懲役10年。
主人公は「更生不能」と判断されチューリップ・プリズンへと投獄されます。
監獄の中は強者が正義で弱者が虐げられる弱肉強食の世界。
プリズンに収監された受刑者には人権はなく、矯正のためなら体罰を含むあらゆる行為が正当化され、あらゆる権利が看守の手に握られています。一言でも淫語を口にすれば刑務官に取り押さえられ、見せしめとして罰を食らうことに。
囚人の間でもヒエラルキーが存在し「エロいほど偉い」という価値観を持っています。公然わいせつ罪で捕まった主人公のヒエラルキーは最下位で、看守だけでなく先輩囚人たちにも目を付けられる展開に。
魑魅魍魎のHENTAIどもが跋扈する地獄の監獄で、主人公は生き残るために行動を開始します。
「露出は芸術だ!」と露出行為に誇りを持つ主人公は、自らの存在意義を守るために看守たちと対立。
そして、腐敗したプリズンの実態、看守長たちの思惑、厚生不能と判断された囚人が連れていかれる秘密の施設など、次第にプリズンの闇を知ることに。
監獄モノのエロゲといえばドS看守にお仕置きされて下僕になるシーンがほとんどですが、本作では看守に屈することなく抗い、理不尽に立ち向かう主人公たちが描かれています。
「千咲都ルート」、「紅林ノアルート」、「波多江妙花ルート」の3つのルートをクリアすると新しく「主人公ルート(グランドルート)」が解禁。
プリズンからの大脱走劇を繰り広げたり、プリズン内の通貨を利用してマネーゲームを行い囚人たちを支配したり、看守の犬になりすまして黒幕を一泡吹かせたり、各ヒロインのルートごとに面白いストーリーが用意されています。
自分の変態性を武器に窮地を脱して敵を打ち倒していくストーリーは爽快感があってめちゃ面白いです!
下ネタ全開のテキスト&癖の強いモブキャラ
「Qruppo」の作品と言えば「面白いテキスト」と「強烈なエロワード」です。
本作『ヘンタイ・プリズン』でも、思わず笑ってしまうようなアホな下ネタが飛び交い、ハチャメチャな会話を楽しむことができます。
主人公たち囚人サイドが迂闊に下ネタが言えない分、取り締まる側の看守たちの方が淫語を連呼しまくるという不思議な状態に。
どう考えればそんなエロワードが頭に思い浮かぶのか毎回感心してしまいます。
癖が強すぎるモブキャラたちも多数登場。
- 女児の座ったブランコを1000個以上盗んだ「ブランコすりの金さん」
- 自転車のサドルを1000個以上盗んだ「サドリスト村上」
- 囚人の夢精状態を推理する「エロ皮コナン」
- 学校の上履きを1000足以上盗んだ「上履きの妖精」
- すれ違う相手に対して2秒で射精し、スカートにぶっかける「辻斬りスペルマー」
登場人物はどいつもこいつも立派な変態です。
本作は割とシリアスな展開が多いのですが、こいつらモブキャラがひょっこり顔を出すだけでただのギャグに。
オプション設定&機能まとめ
コンフィグで設定できる機能を簡単にまとめてみました。
- ボイスリピート機能
- ボイス登録機能
- シーンジャンプ機能
- クイックセーブ
- 各キャラごとに音量ボリューム調節可能
- セーブデータ数100個
未読テキストの色変更、選択肢後スキップ継続など、エロゲの基本的な機能はだいたい揃っています。
シナリオを選択してストーリーの途中からプレイすることも可能。
「ボイス登録機能」を利用すれば、セーブデータ数を増やさずにモブキャラたちの「面白セリフ」を登録して何度も再生することができます。
ヘンタイ・プリズン:登場人物
湊柊一郎(主人公)
本作の主人公。全裸にならずにはいられない露出性癖の持ち主。二つ名は「全裸マン」。
「自らの露出は芸術で自己表現だ」と法廷で自己弁護を行い、下った判決は懲役10年。両親に見捨てられ、友達は1人もおらず、信頼できるのは東京に住む姉ただ1人のみ。
自らのイチモツと会話することができる。イマジナリーチンポフレンドの名前は「アマツくん」。
冷静で状況判断ができるタイプのバカ。基本的にボケに回ることが多い。年相応に幼いところもあり、女性に優しくされるとすぐに好きになってしまうタイプ。
過酷なプリズン生活の中でアナルを開発し、ポケット感覚で尻穴に物を収納できるようになった。
個人の性癖を暴力で抑え込むプリズンのやり方に反発し、看守たちに対抗するための手段を探し始める。
以下、主人公ルート(グランドルート)のネタバレあり。
主人公ルートは、各ヒロインのルートをクリアすることで解放され、トゥルーエンドへとつながるルートです。
チューリップ・プリズンは、「水城所長」が性犯罪者を研究するために作りだした箱庭。「相姦係数」を用いて犯罪者を取り締まる法律を世に広めることで性犯罪を可視化させ、犯罪者たちの抑止力にすることが水城所長の狙い。
水城所長が暴走する看守長たちを無視するのは、後継者を探して次期所長の座を継ぐ者の器を図るためでした。主人公は、プリズンの真実を知ったことで水城所長の手先になることを強要され、所長の命令で看守長たちの行動を見極めることに。
周囲の環境によって罪を犯す「環境型犯罪者」、犯罪遺伝子を持ち本能的に衝動を起こす「本質型犯罪者」、この2種類に性犯罪者を分けられると水城所長は説きます。それを証明するのが「相姦係数」。
相姦係数が変動しない本質型をプリズンで飼い殺し、性的表現を規制することで環境型の相姦係数が下がれば「性的コンテンツ」が悪だと証明できる。
エロを消して世界を正そうとする水城所長の考えに反対した主人公は、本質型と判断され地下牢に監禁された仲間たちを救うために、水城所長と敵対する道を選びます。
露出という自分自身の本能と向き合い、仲間を救うために主人公がどのような行動を起こすのか、胸アツなストーリーにぜひ注目してみてください。
千咲都(CV:相模恋)
罪状もどこの房の囚人かも不明な少女。
プリズンが発行している新聞の読者投稿欄でポエムを発表しており、囚人たちから絶大な人気を誇る。
更生プログラムの授業でゲーム制作を行うことになった主人公は、図書棟で執筆中の彼女と出会い、強引に仲間に引き入れる。滅多に口を開こうとせず、常に人目を伺っているオドオド系ヒロイン。
以下、千咲都ルートのネタバレあり。
厚生不能と判断された受刑者のみが収容されるプリズンの最底辺「厚生不能房」の囚人。
花火師の家系に生まれるも両親は他界。生まれつき真っ赤に染まっていた右目は見る人の恐怖心を煽り、児童施設ではイジメにあい、施設を転々とする日々が続きます。
最後に辿り着いた施設は国の補助金を目当てとした悪質な施設。施設の子供たちを守るために圧力鍋で爆弾を作り、二人の大人を殺害。その後プリズンに収監。ついた二つ名は「爆弾魔」。
千咲都ルートでは、看守たちの目を盗んで再びゲーム制作を開始するところから物語がスタート。ゲーム制作途中、プリズンを支配する「夕顔」看守長に目を付けられ、千咲都は厚生不能房に監禁されてしまいます。
囚人の心を壊し廃人にする厚生不能房から千咲都を救い出すため、人々に恐れられ孤独な人生を送る千咲都の居場所を作るために、夕顔看守長を失脚させてプリズンを支配するというお話。
実は主人公よりも年上で千咲都の方がお姉さん。
紅林ノア(CV:文月弌)
主人公と同じタイミングでプリズンに収監された少女。
罪状は「盗撮」。シャバでは盗撮した性行為映像を売りさばいており、二つ名は「ドローンガール」。
常に人を突き放すような口調で誰ともつるもうとしないクール系ヒロイン。しかし、囚人たちの新人いびりに巻き込まれ、仕方なく主人公と協力関係に。
以下、紅林ノアルートのネタバレあり。
「紅林ノア」の正体は、看守長「ソフィーヤ・シコレンコ」の妹。
プリズンの思想に染まり洗脳されてしまった姉を救うため、自らプリズンに潜入し、脱獄計画を実行。しかし、姉の説得に失敗して計画は失敗。
そんな中で、主人公に姉との関係を疑われてしまい主人公を尋問。主人公も脱獄を計画していると知り、共に協力してプリズンからの脱出を目指すことになります。
クール系ヒロインかと思いきや、お姉ちゃん大好きっ子な筋金入りのシスコン&ポンコツヒロイン。姉のことになると周りが全く見えなくなり人が変わるほどアホになる。幼い頃から姉に執着しており、姉との関係に大きな溝がある。
「紅林ノア」ルートは、プリズンからの脱出ストーリーがメイン。「姉妹関係」「性犯罪」「囚人と看守の関係」がテーマとなっており、ソフィーヤ看守長もストーリーに大きく関わってきます。
波多江妙花(CV:桜舞じゅりあ)
九州の任侠団体を取りまとめる「波多江組」の組長。二つ名も「組長」。
「重大犯罪房」に収監されており、囚人と看守の橋渡しをする「顔役」を務める少女。
とにかく器が大きく、囚人皆に頼られる姉御肌系ヒロイン。主人公が波多江組の組員とトラブルを起こしたことがきっかけで出会い、その後彼女に気に入られて協力関係に。
以下、波多江妙花ルートのネタバレあり。
波多江組の組員が薬物販売を行った責任を取りプリズンに収監。
九州で流行りだした「H」と呼ばれるドラッグがプリズンと繋がっていると予想した彼女は、波多江組の組員と共にプリズンを調査。
しかしある日、主人公と行動を共にしている時に何者かに襲撃され、その事件の裏には別の任侠団体「義仁組」と看守長「我妻樹里亜」の姿が。我妻看守長はドラッグで囚人たちを洗脳しており、妙花は敵の罠にハメられてしまいます。
我妻看守長の悪事を暴き組長を助けるために主人公が奮闘するというお話。
意外と乙女な部分があるギャップ萌え系ヒロイン。
ソフィーヤ・シコレンコ(CV:白砂菓夏海)
主人公が収監される「わいせつ房」の看守長。あだ名は「ソフりん」。
看守一の潔白で変態的行為を最も嫌う。囚人は全員クズだと思っており、ゴミを見るような目で囚人と接する。自分の言うことには絶対服従を命じ、違反者には容赦なく罰を与え、囚人たちに恐れられている。
全くと言っていいほど融通が利かない頑固者。しかし、炭鉱で主人公に助けられたことで態度が軟化しツンデレキャラに。
以下、紅林ノアルートのネタバレあり。
「ソフィーヤ・シコレンコ」は、「紅林ノア」の姉。
ソフィーヤが最初に担当した受刑者は、仮釈放された際に宗教組織に捕まり性行為を強要される事態に。模範囚だった受刑者は、二度と積みを犯さないというソフィーヤの約束を守るために自殺。プリズンに収容された宗教組織の主犯を半殺しにしてしまいます。
それ以来、性犯罪者は更生不能なゴミと決めつけ氷の女王に。
妹との関係、腐敗したプリズンの実態に葛藤しながらも、主人公に後押しされてプリズンを正しき場所に戻すため行動を開始します。
夕顔葉月(CV:蒼井まどか)
殺人や放火など、重大な性犯罪を犯した受刑者が収容される「重大犯罪房」の看守長。
治安維持や暴徒鎮圧を司る「特別警備隊」を管理しており、実質的にチューリップ・プリズンの実権を握っている人物。
「夕顔」と「我妻」、看守長トップ二人の派閥はプリズンの支配をめぐって勢力争いを繰り広げており、主人公たちは勢力争いに巻き込まれていくことに。
プリズンの「女王蜂」と呼ばれており、他者をいたぶるのが趣味のサディスト。
我妻樹里亜(CV:みたかりん)
他人に危害を与える性犯罪を行った受刑者が収容される「性犯罪房」の看守長。
性犯罪房は収容者が最も多く、比例して強い発言権を持っており、夕顔に唯一拮抗できる存在。宗教的な観点から受刑者を説教する「教誨師」も献身しており、聖職者のような雰囲気を持つ女性。
教誨活動の一環として優等受刑者を別の島に連れ込み、神の教えを説いているという噂がある。
ヘンタイ・プリズン:Hシーンの内容
千咲都のHシーン
- 図書室でフェラチオ
- オナニー
- 地下牢で正常位
- 地下牢で後背位
- 主人公の姉に見られながら立ちバック恋人エッチ
紅林ノアのHシーン
- 倉庫で正常位エッチ
- キス&密着騎乗位
- フェラチオ
- ゴスロリ見抜き&ぶっかけ
- 姉と一緒に露出徘徊&露出プレイ
波多江妙花のHシーン
- 正常位エッチ
- アナルセックス
- 拘束プレイ&フェラチオ
- 見抜き&ぶっかけ
- 立ちバック
ソフィーヤ・シコレンコのHシーン
- 手コキ射精検査
- 風呂場で騎乗位
- 露出徘徊&紅林ノアに見られながら立ちバック
夕顔葉月のHシーン
- 電気責め&足コキ
- 騎乗位
- 拘束プレイ&パイズリ
我妻樹里亜のHシーン
- 信者たちの乱交シーン
- 筆下ろし正常位
複数人・3Pシーン
- 我妻樹里亜に押さえつけられた千咲都とM時開脚正常位
- 我妻樹里亜と千咲都の3Pエッチシーン
- 波多江妙花と夕顔葉月の3P拘束プレイ
- 紅林ノアとソフィーヤの69&フェラチオ
- 紅林ノアとソフィーヤの3Pエッチシーン
- 太田部夏海に見られながら樋口絵里子と対面座位
感想まとめ
以上、『ヘンタイ・プリズン』をプレイした感想でした。
『ぬきたし』が下ネタマシンガンを乱射してくるのに対して、『ヘンタイ・プリズン』はストーリー重視で要所要所でネタをぶっこんでくるタイプ。
HENTAIばかりが集まるカオスな牢獄でバトルするギャグ系かと思いきや、「性犯罪」をテーマにしたシリアナな展開のストーリーで、ヘンタイ・プリズンの世界観にどんどん引き込まれていきました。
登場人物がみんな生き生きしていて、どのルートのストーリーもめちゃくちゃ面白い!
各ヒロインの想いを知った後で解放される「主人公ルート」の胸アツストーリーに涙すること間違いなしです。
笑って泣けるシナリオゲーを探している人におすすめ。