Google Homeが差別用語の「Nワード」を連発。他の不適切用語は発しないのになぜ?
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- Lauren Leffer – Gizmodo US
- [原文]
- ( そうこ )
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Googleによって対応済み。Nワードはもう発しません。
Google(グーグル)のスマスピGoogle Homeが、アフリカンアメリカンの人たちに対する差別表現「Nワード」を発するという問題が報告されました。報告を受け、すでにGoogleはアップデートをリリースし、この問題に対応しています。が、差別用語や映画で年齢指定が入るような汚い言葉使いは、不適切として使用自粛しているGoogleアシスタントが、なぜNワードだけ…?
※本記事には不適切な言葉が含まれますが、問題の動画の内容をわかりやすくお伝えするため、そのまま表記しています。差別的意図は一切ありませんのでご理解ください。
選別基準が今ひとつ不明瞭
@ohgustie#stitch with @ohgustie google better pack her bags #andGO#googlehome#fyp#fypage#jayz♬ Ni**as In Paris – JAY Z & Kanye West
Nワード発言。事の発端はTikTokユーザーのShayさん(@ohgustie)がポストした動画。Google Home Miniに、曲をかけるよう話しかけています。ジェイ・Zの「Ni**as in Paris」をリクエストすると、Googleアシスタントはそのまま曲名を読み上げます。次にドージャ・キャットの「Ain’t Shit」をリクエストすると、「Shit」にピー音が入ります。エイサップ・ロッキーの「F**kin’ Problems」は、「F**kin’」を「エフアスタリスクキン」と表現。最後に再びジェイ・Zの「Ni**a What, Ni**a Who」をリクエストすると、やっぱり曲名をそのまま発しています。
これにShayさんは、「Shit」や「Fucking」はGoogleが不適切な言葉としているのに対し、なぜ「Ni**a」はOKなのか?と疑問を投げかけています。米ギズモードの電話取材にて、Shayさんは「Googleにはこれは問題あるから止めようという人はいないのではないでしょうか? Googleには私と同じ見た目人はいない? それは問題です」と語ってくれました。
米ギズモードがGoogleに問い合わせたところ、本件に関してアシスタントの不適切な言葉使いについて深くお詫びするとともに、直ちに対応したという返答がありました。ただ、Googleアシスタントにおける不適切な用語の選別方法についてはコメントを得られませんでした。
Shayさんは長年のGoogleスマスピユーザー。いわく数年前は、Nワードはアスタリスクに置き換わって発言されていたそう。最近になって不適切ワードにピー音が使われていることに気づき、ふとNワードを試してみたら驚きの結果に。Shayさんとしては、まさか言わないだろうという気持ちがあったそうで、Nワードがそのまま発せられたことはショックだったそう。
ShayさんのTikTok動画には、4,000件を超えるコメントが付いており少々荒れています。Shayさんは「ウケるという人が多いけど、これにひどく傷つく人がいることもわかってほしい」と語りつつも、おおごとにするつもりはなく、ただ疑問に思ったからポストしただけだそう。また、Googleが直ちに対応したことについて(現在はNワードにはピー音が入ります)、「対応は素晴らしいと思いますが、そもそもなぜ?という驚きは残りますね」と語っています。
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https://www.gizmodo.jp/2022/06/google-stopped-caste-bias-lecture.html