失敗しないスマホの選び方【基本編】
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- David Nield -Gizmodo US-
- [原文]
- ( R.Mitsubori )
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スマホは人生の一部です。
スマホ戦国時代の今、新しいスマホを買う際の選択肢は限りなく広がっています。
あまりにもたくさんあって、一体何がどう違うのか瞬時に見極めるのは至難の業。昔は大事だったけど今はそうじゃない機能もあるし、逆に最近になって重要度が上がった機能もあるし、スペック表を見ても知らない単位や数字だらけで何が何だかわからない…。
そんなスマホ迷子の方のために、今回は「失敗しないスマホの選び方」と題して、自分に合ったスマホを選ぶ際の基準やポイントをご紹介します!
特定の機種をおすすめするわけではなく、あくまで選び方になりますので、具体的なおすすめ端末を知りたい方はこちらの記事をどうぞ。
Android VS iOS
「Google(グーグル)かApple(アップル)か」というのは、スマホ選びの最初に出会う分かれ道かもしれません。すでに何年も前にその選択を済ませたという方もいるでしょう。
ここでは細かいスペックの比較などは控えますが、人気の高いアプリはたいていどちらのプラットフォームでも使えますし、互いに相手の機能を自らのOSに取り込んできた経緯もあり、どちらを選んでも基本的な機能は遜色ないと言えるでしょう。
あえてそれぞれの特徴を言うならば、やはりiOSのほうがちょっぴり洗練されていて、Androidのほうがちょっぴりカスタマイズしやすくなっている、といった感じ。
とはいえ日々Appleモバイルアプリを使っている方は、やはりiPhoneのほうが使いやすいかも。AndroidではApple Music以外のAppleアプリは使えません。
逆にGoogleのアプリはほとんどiOSでも利用できますが、デバイス間の連携などはAndroidのほうが上。あとは、メッセージアプリも大事なのでiMessageの存在もiPhoneから離れたくない大きな理由のひとつでしょう。
スマートフォン選びは、ただ電話機を選べばいいというわけではなく、自分が所有する他のガジェットとのバランスも考えなければなりません。
テレビはApple TV 4KかChromecastなのか、キッチンにあるのはHomePod MiniかNest Miniなのか、ノートパソコンのOSはmacOSかWindowsなのか…。こうした要素もAndroidとiOSのどちらを選ぶかに大きく関係してきます。
スクリーンとデザイン
スマホのデザインはバリエーション豊富とはいえませんが、ないわけでもありません。やはりその端末の美的センス、そしてカラーも大切な要素になります。
カメラの配置もメーカーのこだわりが見えるポイントなので、正面よりも背面のデザインのほうが機種の個性が出やすいと言えます。
残念ながら、こうした小型端末では画面サイズの選択肢はあまりなく、スマホのディスプレイのほとんどは6インチ前後かそれ以上。これより小さい画面を搭載した端末はほとんどありませんし、あっても他の部分で妥協しなければいけない場合も少なくありません。
フラッグシップやミッドレンジのスマホには高品質の有機ELディスプレイが搭載されていますが、お手頃価格の機種ではLCDを採用しているものも。
文字や画像の鮮やかさは画面解像度(ピクセル)によって変わり、動画やアニメーションの動きはリフレッシュレート次第で滑らかさが変わります。端末自体の動作スピードやメモリ次第でも性能は変わってくるので、そこは要注意。
ちなみに折りたたみ式のデザインは今のところ価格も高く、選択肢も限られます。
カメラ品質
スマホの主な用途のひとつが、写真や動画の撮影です。ありがたいことに、今は最安価格の端末でもカメラはかなり高性能。価格が高ければ高いほど、より大きくシャープでバランスのよい画像が撮れますし、画質を落とさない光学ズームといった機能も使えたりします。
各製品には、搭載するカメラの数とその性能が記載されています:
ピクセル数:撮影できる画像の大きさ
ピクセルサイズ:ピクセル数が大きいほどよい
F値:値が小さいほど多くの光と細部をとらえることができる
センサーサイズ:大きなセンサーほど多くの光を捉え、上質な写真を撮影できる
これらのスペックによって写真や動画の画質が変わるので、知っておいた方がオトク。
ただ、よりリアルなカメラ性能を知りたいのであれば、購入者のレビューをチェックしたり、同じ機種で撮影した画像を見たりすることをおすすめします。
最近のスマホは撮影後の画像処理アルゴリズムも優秀なので、スペック表を眺めたり、メーカーの誇大気味の広告を見たりするよりも、はるかにイメージが湧くでしょう。Google、Samsung(サムスン)、Appleのカメラ画像を見たい方はこちらへ。
バッテリー寿命
バッテリー寿命は長ければ長いほどありがたいもの。電池の容量はmAh単位で表記されており、数字が大きいほど大容量になります。
ただ画面の大きさや明るさ、搭載ソフトの種類やアプリがどれほど最適化されているかなど、さまざまな要素でバッテリー寿命は変わってきます。
カメラの画質と同様、バッテリー性能についてもメーカーが記載する内容を鵜呑みにするのではなく、実際にその端末を使用した人の体験談を聞いたり読んだりするのが一番おすすめです。
また、バッテリーはワット(W)で表示される充電速度も重要。数時間かかるのか、数分で済むのか、で大きく異なります。バッテリー寿命がそれほど長くなくても、短時間でササっと充電できるならそこまで気になりません。
スマホの処理速度は、プロセッサの速度とメモリ(RAM)によって決定します。処理速度が違えばOSの効率性やアプリの読み込み速度、複数のアプリ(またはブラウザタブ)の同時処理性能、ゲームでのラグなども変わります。
内部ストレージ(単位:ギガバイト)は、(ストリーミング全盛とはいえ)アプリや写真、ビデオをどれだけ保存できるかの指標になります。
瞬間的なスピードが速いプロセッサは、その分電力消費も大きいという意見もあります。しかし高性能チップを内蔵しているスマホは長く使えるともいえるので、短期間でアップグレードする追加投資することを考えたら、一概にどちらが得かと決めつけることはできないでしょう。
最新のプロセッサは電力消費も抑えられ、バッテリー寿命にも優しいと思われます。音声コマンドや画像の最適化など、スマホのAIを活用する場合などは、やはりプロセッサはパワフルなほうがいいですよね。
スマホ選びにはいくつかポイントがあり、メリットとデメリットを取捨選択しなければならないこともあります。
写真の画質や処理速度、動画のなめらかさ、通話の音声など、自分が何を一番重要視するのかを踏まえて、お気に入りの一台を選んでみてください!