ChatGPTに「どう書きはじめればいいかわからない手紙」を代筆してもらってわかったこと
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- lifehacker
- Beth Skwarecki – Lifehacker US
- [原文]
- ( 的野裕子 )
ライフハッカー・ジャパン 2023年4月5日掲載の記事より転載
今のところChatGPTは、クリエイティブなこと、ある分野を理解すること、そして人工的であろうとなかろうと「知性」に関連することが苦手なのは明らかです
ChatGPTを、パーソナルトレーナーとして使おうとした時に気づきました。
嘘つきの天才です。
パーティーで偉そうな人に追い詰められたことがあるなら、その話し方がわかると思います。高圧的で、威嚇するような大声で、細かいことは少し曖昧。
あなたが嘘に気づいたら、完璧に心ない形だけの謝罪をします。
しかし、数少ない信用できる点としては、常に文法は正しいです。
完全な文章を書き、意見を述べたり、感情や個性をまったく出そうとしません。そして、人生のちょっとしたやり取りに、その助けが必要になることもあります。
ChatGPTにお礼の手紙を書かせてみた
たとえば、ChatGPTに、「私は7歳の子どもで、自分が気に入らなかったプレゼントのお礼の手紙を伯母に書くのを手伝ってほしい」と言うとします。
失礼でない言葉でお礼状のはがきを埋め尽くすまで、机に向かって座っていなければならなかった経験があるなら、大体どういう状況かわかると思います。
しかし、ChatGPTはうまくやってくれました。
おばさんへ
誕生日にセーターを本当にありがとうございました。私のためにプレゼントを選んでくれたのが、本当にうれしかったです。セーターは一番のお気に入りというわけではありませんが、私のことを考えてくれたのが素敵なことだと思います。
セーターを来て、素敵なおばさんがいるというのを早くみんなに見せたいです。
いい誕生日になりました。ありがとうございました!
[あなたの名前]より
悪くは…ないですね。
では、少し大人になって、似たような頭が真っ白になる状況で試してみましょう。誰かの家族の訃報を知らせる手紙に対する返事です。
流石に、ChatGPTに考えてもらったものをそのまま送るのは、人としてよろしくないですが、参考にしながら、相手への思いを込めて自分の言葉で書くような使い方はできそうです。
[相手の名前]さま
お母様を亡くされたと聞いて、本当にご愁傷さまでした。
ご家族のみなさま共々、辛い時期をすごされていることと思います。
お母様がとても素晴らしい方だというのは、[相手の名前]さんを通じてよくわかりました。
今は、どんな言葉でも悲痛な気持ちを癒すことはできないと思いますが、何か私で力になれることがあれば、いつでもご連絡ください。
心はそばにいると思っていただければと思います。
心よりお悔やみ申し上げます。
[あなたの名前]より
もちろん、ChatGPTと何度かやりとりをして、違う返信をまた作成してもらったり、言って欲しいこと、言って欲しくないことを特定することもできます。
しかし、延々と文章をいじるのはやめましょう。一度返答をもらったら、あとはその文章を自分で編集しましょう。
ライターや作家ならわかると思いますが、書くプロセスにおいて、第一稿を上げるのが一番神経をすり減らすもの。そんなにいい文章でなくても、何かたたき台があれば、それを修正すればいいのです。
ChatGPTに代筆を依頼するときのコツ
ChatGPTに具体的な情報を与えれば、より具体的な文章を書くことができるので、「情報は手元にあるのに、どうやって書きはじめればいいかわからない」そんな場合に役に立ちます。
たとえば、求人に応募する時に、ChatGPTに自分の履歴書の情報を与えて、カバーレターを書いてもらうこともできます。
気に入った部分をまとめれば、自分らしく書き直すことができる下書きが手に入ります。
もしくは、自分が本当に思っていることを、如才ないバージョンで書いてもらうこともできます。
私のお気に入りは、ChatGPTが生成した文章の助けを借りて、部署全体の5%の昇給をしてもらった看護師さんの例です。
「給料払えや、こら」みたいなストレートな表現よりも、「私たちの部署の報酬に関する大事な問題を議論していただくために、この文章を書いています」のほうが、上司には耳障りがいいでしょう。
ChatGPTの力で「片付ける気すら起きないほど荒れた部屋」 が楽に綺麗になった話
※この記事は編集部がChatGPTと触れ合った思い出を記録するものです。2〜3月が非常に忙しく、気づけば我が家は汚部屋状態。めちゃくちゃすぎて掃除にとりかかる…
https://www.gizmodo.jp/2023/03/clean-my-scattered-room-using-chatgpt.html