リモート廃止したい!出社で毎日10ドルを慈善活動に寄付運動
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- Kyle Barr – Gizmodo US
- [原文]
- ( 岩田リョウコ )
出社させたい企業 vs. リモートワークがいい社員。
顧客管理システムの大手企業Salesforce(セールスフォース)が、どうしても従業員の皆さんにリモートではなく出勤してほしくて、新しい試みをスタート!
「Connect for Good」と名付けられた運動で、6月12日から23日の間、出勤してくれた従業員の数×10ドルを毎日地元の慈善団体へ寄付するとのこと。
業務によってはリモートがまだできる従業員たちでも、バーチャルイベントに参加することで、会社が10ドル寄付してくれるそう。寄付文化のアメリカならではの運動ですね。
セールスフォースはこの寄付運動で100万ドル(約1億4000万円)〜最高で250万ドル(約3億5000万円)を集められたらと予想しています。従業員たちは寄付したい団体を投票で選ぶとのことです。
オフィスカルチャーの喪失を懸念
セールスフォースは週3日〜4日の出勤を必須としていますが、できれば毎日出社してほしいという強い思いを持っているようですね。
出社して社員証をピッとすると10ドル寄付される仕組みですが、ピッとして帰っちゃうのはOKなのか、1日に何回も社員証をピッとすると何回も寄付できるのか、その辺の詳しいことは明らかになっていません。
セールスフォースはシリコンバレーでは珍しい「ゆったりとした」文化を持つ企業ですが、パンデミックの影響で他のテック企業と同じく従業員の解雇をしなくてはならず、全世界で8万人いた従業員を7万人まで減らしました。
7万人が出社して10ドル寄付、それを約10日間。どれくらいの従業員が参加してくれるんでしょうか?
実は以前、会社のSlackメッセージが流出してしまったことがあり、その際に重役たちは従業員の効率性でランキングをつけて、ランキングが下の方の従業員を解雇する計画を立てていたことが明らかになりました。従業員からの非難でその計画はなくなったそうです。
CEOのマーク・ベニオフ氏は、パンデミックでリモートワークになってしまったため、オフィスカルチャーがないことを嘆いていると伝えられていいます。
また、他にも流出してしまったSlackメッセージでベニオフ氏が、「新入社員は作業効率が良くない」と文句を言っていることが判明しています。ゆったりとした社風の中で従業員が効率よく協力して働けるように出社させたいのでしょうね。
出社ブーム到来?アメリカのリモートワーク率が低下している
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https://www.gizmodo.jp/2023/03/work-from-home-jobs-remote-work-tech-jobs.html