Levi’sのCEO「ジーンズは履いたままシャワーしたほうが環境にいい」
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21,072
- Nikki Main – Gizmodo US
- [原文]
- ( 岩田リョウコ )
ほほう!社長さんが言うなら一度試してみようかな。
ジーンズブランド「リーバイ・ストラウス」のCEOのチップ・バーグ氏が、CNBCの取材でジーンズを洗わなければいけない時は、ジーンズを履いたままシャワーする、もしくは部分的に汚れを落とすだけでいいよと話しました。洗濯機を使う回数を減らすことが環境にも良く、Levi’sを長持ちさせる秘訣だと語っています。
ジーンズは大量の水を使う
バーグ氏は「デニム産業は大量の水を消費しています。その半分は綿を育てるため、そしてもう半分は消費者がジーンズを洗濯機に入れる時です」と説明。
社長流、ジーンズの洗い方
バーグ氏自身は、ジーンズに何かをこぼした場合、洗濯機に入れる代わりにその部分を手で洗うそうです。しかし、どうしてもジーンズ全体を洗わなければいけない時は「シャワーで洗う」と語りました。ジーンズを履いたままシャワーに入って、体を洗うように石鹸でジーンズを洗っているそうです。でも本当に汚くなった時にしかその洗い方はしないそうですよ。
バーグ氏は、アメリカではジーンズを定期的に洗う人がいる一方で、世界の他の国々ではデニムを何年も洗わない人が多いそうで、その方が環境に良いと付け加えています。
デニムで水が汚染されている
バーグ氏の言う「デニム汚染」は実際に発生していて、マイクロファイバーが洗濯機から流れ出て、世界中の川、湖、海洋に流入しているという研究報告がいくつかあります。「Environmental Science and Technology Lettersに掲載された研究の著者の一人であるSam Athey氏はScience News Exploresの取材に対して、「野生生物や環境への影響はまだわかりませんが、デニムの素材は天然の材料の綿ですが、化学物質も含んでいます」コメントしています。
バーグ氏がジーンズを洗濯機で洗わないほうがいいと主張する理由に合った研究結果もこうしてありますが、ジーンズを履いてシャワーを浴びたとしても、ジーンズに細菌が残ってしまうのです。
バーグ氏はジーンズの臭いを取り除いたり、細菌を殺したりするにはジーンズを冷凍するといいと語っていますが、デラウェア大学の生物の専門家Stephen Craig Cary氏は、それが100%正しいとは言い切れないと言います。Smithsonian Magazineの取材に「人間の体温よりも低い温度まで下がれば、細菌は生き残れないと考えるかもしれませんが、実際には多くの微生物が低温に適応して生き残ります」と述べています。
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