サステナブルなウエアってこういうこと。耐水、透湿、防風など機能満載
-
6,241
- カネコヒデシ(BonVoyage)
環境に配慮したサステナブルという言葉が、すでに最重要ワードとなっている世の中。昨今のアパレル業界では、素材や生地などの制作工程における環境配慮に力を入れている企業も多数あります。
今回は、防水加工に使用される化学物質を使用せず、素材自体で防水性をキープするジップアップジャケッ トに注目し、プレスルームに伺ってきました。
いたってシンプルかつ機能的なデザイン
ボクがピックアップしたのは、春にサラっと羽織れるHUNTING WORLD CRAFTED BY DESCENTE.LAB(ハンティング・ワールド クラフテッド バイ デサント.ラボ)が手がけた冒険をサポートするサステナブルプロダクト「SURFACE LAMINATED STAY DRY SHELL JACKET(サーフェイスラミネートシェルジャケット)」です。
長い名前ですが、いわゆるジップアップジャケッ トです。
HUNTING WORLD CRAFTED BY DESCENTE.LABというのは、その名の通り、アメリカのブランド、HUNTING WORLD(ハンティング・ワールド)と、DESCENTE.LAB<small>(※)が手掛ける新プロジェクト。2023年秋冬にスタートし、高い技術力を持つDESCENTE工場にて生産されています。
“Authenticity meets technical innovation.(オーセンティックとテクニカルによる革新の出会い) “をテーマに、ミニマルで機能的なタイムレスプロダクトを提案。
今回は、その中でもいたってシンプルかつ機能的で、どんな気候状況にも、スタイリングにも合う、サラッと着こなせるジップアップジャケッ トをご紹介します。
(※)※DESCENTE.LABは質の高い機能美を提案する「DESCENTE ALLTERRAIN」で培った知見と技術を活かしたスポーツブランドDESCENTEの新事業です。
素材そのもので防水
表地には、疎水性メンブレンで覆われたSURFACE LAMINATED STAY DRY 2Lと呼ばれる生地を採用。メンブレンとは防水透湿素材のことで、フッ素化合物などを含むはっ水材不要ながら素材そのもので防水性を保持する機能を備えています。
コチラの生地は従来のものと比べ、膜の強度に優れた耐擦過性と耐摩耗性を有し、生地のストレッチ性、肌面のドライタッチ性と合わせて、運動量の多いアクティビティにも快適な着心地を提供するという、かなりのスグレモノなんです。
思った以上にストレッチ性もあるので、上半身の動きを自由にサポート。ちなみに、まったくもって革ではありませんが、革のような素材感もオトナファッションな感じでいいですよね。
フード左前立てジッパーは、通気口のあるベンチレーション機能を備えているので、「少し暑いな」と思ったら、ジップを下ろせば衣服内の熱気の放出が可能。
メインジップも上下に開閉可能で、こちらもベンチレーション機能として活用可能です。
胸部には、ふたつのポケットを備え、 左胸ポケット内にはキーチェーンクリップも。
腹部のメインポケット内には裾のアジャスターが装備されており、風が強く寒いときや雨の時はポケットに手をいれたまま調整可能です。
また、袖口にはHUNTING WORLDオリジナルのアジャスターカフスを採用し、テープを引っ張ることで袖口のサイズ調節が片手でできます。
春は冒険に出たい季節
HUNTING WORLDとDESCENTE.LAB。
ものづくりへの情熱でつながったふたつのブランドが手がけた耐水性、透湿性、防風、ストレッチなど、十分すぎる機能を備えたサステナブルジャケット。これなら93,500円(税込)という価格もナットクですよね。
春先の肌寒い日には、サラッと羽織れば暖かく、突然の雨にも安心。薄手でとても軽い素材なので、バッグの中に入れて携帯するのもいいでしょう。しっかりと冒険をサポートしてくれます。
Photo: カネコヒデシ