協働ロボットについては、このサイトをご覧のみなさんは、すでにご存じかもしれません。業界で普段から関わっている人であれば、尚更です。とは言え、一般的には、まだ、誰もが知っているであろう言葉とは言えません。
今回は、協働ロボットに迫りたいと思います。
協働ロボットとは、簡単に言えば「一緒に仕事ができるロボット」です。協働というだけあって、「共に」働くことが得意です。英語ではコボットと呼ばれることもあります。それでは「一緒に働く」とは、どのようなものなのでしょうか。
ともすると、人間とおしゃべりなんかしながら、和気あいあいと仕事をするロボットを想像するかもしれません。まるで人間のようなロボット。これは、そこまで間違いではありません。高度な行動が可能という意味では、ほとんど正解です。
しかし、決して、疑似人間、または人造人間の類いではありません。
協働ロボットは、プログラミングにより特定の動きをするように指示をすることで運用するのが一般的です。ただし、1つの仕事しかできないというわけではなく、むしろ、プログラミングがゆるすかぎりの、複雑な動きが可能になります。
臨機応援に動かすこともできます。例えばセンサーがあります。これにより、人間とぶつかりそうになったら、危険を察知して、停止するというのが一般的です。だからこそ、人間の作業員が近くにいても問題ありません。
大型の機械から別の機械へ、または作業員のもとへ、部品を運んだりするのはお手の物です。プログラミングによる柔軟さは、さらなるメリットをもたらしてくれます。例えば、現場のラインに変更が加えられた時です。
単一の用途しかないロボットであれば、廃棄する必要があります。改造や作り替え、という選択肢もあるかもしれませんが、大変です。一方で、協働ロボットでは、そんな心配は無く、プログラミングにより縦横無尽に、仕事の内容を変えることはできます。