日本一人口の少ない村のようすを紹介している動画です。青ヶ島は、世界的にも珍しい二重カルデラや満天の星空など、他では見られないものがたくさん見られるところです。
概要欄には、青ヶ島のことや青ヶ島に向かうための準備と旅行中のようすをまとめました。
■青ヶ島について■
青ヶ島は、都心から358㎞、八丈島から68㎞ほど離れたところにあり
緯度は宮崎県とほぼ同じです。
月ごとの平均気温が10~25℃くらいで、一年を通じて温暖なところです。
面積は5.96㎢で、東京ディズニーリゾート3個分とほぼ同じ面積です。
公務員や建設作業員の比率が高いです。
農業は、平坦な土地がないことと水が足りないことから稲作は行われず、
主にさつまいもが栽培されています。
■旅の前の準備■
旅の前に必要な作業として、「羽田空港から八丈島空港までの飛行機」「八丈島空港から
青ヶ島までのヘリ」「青ヶ島で泊まる民宿」の予約があります。
予約は下記の順番で行うことをおすすめします。
①「八丈島空港から青ヶ島までのヘリ」
②「青ヶ島で泊まる民宿」
③「羽田空港から八丈島空港までの飛行機」
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まず①の「八丈島空港から青ヶ島までのヘリ」の予約です。
電話とネットで受け付けていて、電話は1か月前の9時から受付開始で、ネットは3時間後の
12時から受付開始です。どちらとも、予約の受付は搭乗日前日の16時までです。
電話番号 04996-2-5222 (9:00~16:00)
ネット予約 http://tohoair-tal.jp/ ※どちらとも、日曜日の予約はできません。
ヘリは1日1便で、席数は9席です。席数が僅かなので、早めに確保します。
3つの中で最も予約が難しいので最初にします。
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次に②の「青ヶ島で泊まる民宿」の予約です。
青ヶ島村のホームページを見て、民宿に直接電話で予約します。
青ヶ島村公式ホームページ
http://www.vill.aogashima.tokyo.jp/tourism/stay.html
民宿は6軒ありますが、1軒1軒が小さく定員が少ないので早めに予約します。
食堂やレストランがないので、1泊3食付きの民宿がほとんどです。
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最後に③の「羽田空港から八丈島空港までの飛行機」の予約です。
①と②に比べれば簡単に予約できます。
全日空 https://www.ana.co.jp/
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<島内の交通>
バス、タクシーなどはありません。
レンタカーはありますが、レンタバイクやレンタサイクルはありません。
青ヶ島レンタカー https://www.aogashimaseibi.jp/
私の場合、民宿に宿泊の予約電話をしたときにレンタカーの予約の有無も一緒に聞かれま
した。徒歩でも観光できると思い、予約はしませんでした。
しかし実際に青ヶ島を歩いてみて急な坂道が多いことに気づき、正直しんどいと思い、次
の日にレンタカーを借りることを決心しました。前日に電話しましたが、予約できました。
当日は、島内唯一の商店の十一屋酒店に朝9時ごろ訪れ手続きをしました。返却は夕方4時
ごろで、十一屋酒店のすぐ近くのガソリンスタンドで満タンにして返しました。
青ヶ島レンタカーは、日を跨いで借りることも出来るようです。
例えば、朝9時に借りて次の日の朝9時くらいの返却でも、8時間のプランで対応してもらえ
るようです。
<青ヶ島の観光>
●還住像
「青ヶ島のモーゼ」とも称される佐々木次郎太夫の像
青ヶ島は、その特徴的な二重のカルデラ構造により、外輪山が台風などの暴風雨を防ぐ役割
をしており、また、カルデラ内の土地は肥沃で大小二つの池もあったため、食糧事情は恵ま
れていました。
しかし、安永 9 年(1780 年)から発生した火山活動により火山灰や噴石が畑や家屋に甚
大な被害を与えたため、もはや青ヶ島で生活することは不可能となり島民は八丈島へ避難
しました。当時の八丈島は大飢饉に見舞われており、八丈島の島民の生活も苦しい中での避
難生活は、筆舌に尽くしがたいものでした。そのような中、青ヶ島の名主、佐々木次郎太夫
が帰島のため奮励し、文政 7年(1824 年)4 月、ついに青ヶ島に帰島を果たしました。この
青ヶ島の島民が、苦難の末に帰島を果たしたことを「還住」という言葉で表し、その精神は
今も受け継がれています。
●ひんぎゃ
「ひんぎゃ」とは、「火の際(ヒノキワ)」が語源となっている青ヶ島の言葉で、火山の地
熱蒸気が吹き出す噴気孔のことを指します。
●ふれあいサウナ
地熱を利用したサウナで室温は約60℃で、脱衣所から熱気を感じます。
平日 16:00~20:00 土日祝 14:00~20:00 (水曜日定休)
●尾山展望公園
地球をイメージした青いタイル張りの円形モニュメントがあります。
晴れていれば、昼は八丈島や八丈小島が、夜は空一面に「星の海」が見られます。
●オオタニワタリの群生
池之沢の中でひときわ目をひく植物で、青酎の製造にも使われています。
●神子の浦展望広場
かつての青ヶ島の玄関口で、天気のいい日には八丈島が見られます。
●青ヶ島酒造合資会社
予約すると、青酎の試飲を楽しめます。
動画で紹介しなかったところを中心に、今回の旅行の様子を書きます。
◎1日目
羽田空港(7:30)→八丈島空港(8:25)【飛行機】
八丈島空港到着後、青ヶ島で泊まる民宿にTEL。空港に到着した旨を伝える。
民宿にTELをした後に、ヘリカウンターで搭乗手続き。
自分の名前と体重を申告して、荷物の重さをはかります。
5kgを超えるときは超過料金が必要になり
荷物の大きさは 縦 25㎝ 横 40㎝ 厚み 20㎝ までです。
八丈島空港(9:20)→青ヶ島(9:40)【ヘリコプター】
この日は満席で、私以外はスーツや作業着を着ていたので、観光客は私だけでした。
青ヶ島到着
徒歩で民宿に向かいます。
民宿到着
地熱釜を使った料理をしてみたかったので、食材を事前に用意していただき地熱釜のある
ところまで徒歩で向かいます。
1時間30分くらい歩きました。地熱釜の料理を楽しみ、次は港に向かいます。
港到着
30分くらい歩きました。断崖絶壁の岩の隙間になんとか船着き場を作ったような港なので、
船を停泊する場所がありません。そのため、船をクレーンで吊り上げ陸上に移動させ保管し
ています。船を使用するときは、再びクレーンで吊り上げ海に下ろします。
1時間くらい滞在しました。ここから民宿まで2時間弱歩き、1日目は終わりです。
◎2日目
レンタカーを使い、この日は下記の場所に行きました。
ヘリポート → 大凸部 → 向沢取水場 → 尾山展望公園
→ 東台所神社 → 丸山遊歩道 → ジョウマン
大凸部
途中まで車で行けます。駐車場に止め、頂上を目指しました。
向沢取水場
車で行く場合かなり狭い道を通るので大変です。
尾山展望公園
向沢取水場で車を止められる場所があったので、そこから歩いて向かいました。
徒歩で10分くらいの距離だったと思います。大凸部と同様とても見晴らしのいい場所でした。
東台所神社(とうだいしょじんじゃ)
尾山展望公園から歩いて10分くらいのところに東台所神社があります。
赤くて独特な建物が特徴の縁結び神社です。
丸山遊歩道
1周30分くらいで歩け、ちょっとしたハイキングを楽しめます。
ジョウマン
草原が一望できるところで、放牧されている牛がいます。星を見るのに最適な場所です。
レンタカー返却。民宿に戻る。2日目は終わりです。
※青ヶ島のテレビは、都心と同じチャンネルが見られます。
また青ヶ島には、ヘリポートと港のようすが24時間中継され、
画面下に役場からのお知らせが流れる独自のチャンネルもあります。
◎3日目
徒歩で青ヶ島の集落を散策します。この日は下記の場所に行きました。
ヘリポート → 十一屋酒店 → 青ヶ島小中学校 → 燃力発電所 →
→ 居酒屋「おじゃれ杉の沢」 → 居酒屋「もんじ」 → 青ヶ島郵便局
島唯一の商店「十一屋酒店」 営業時間 8:00~19:30
店の大きさは、コンビニと同じくらいです。物の値段は、本土と比べて1割から2割くらい
高い印象です。
青ヶ島小中学校
校舎は青ヶ島で一番立派な建物だと思います。道路を挟んで反対側に体育館があります。
燃力発電所
青ヶ島の電気は、ここで賄われているようです。
居酒屋「おじゃれ杉の沢」
青ヶ島には2軒の居酒屋がありますが、そのうちの1軒です。
店の前に自動販売機がありましたが、値段は本土と変わりなかったです。
居酒屋「もんじ」
立方体の真っ赤な建物が印象的な居酒屋です。
青ヶ島郵便局
ATMと窓口が、土日祝日でも利用できます。
平日 土・日・祝
窓口 8:00~16:00 8:00~12:00
ATM 9:00~17:30 9:00~16:00
※散策しているときに島民の人と何人かすれ違いましたが
必ずあいさつをしてくれました。観光客に対して好意的です。
◎4日目
民宿をチェックアウトした後、ヘリポートに向かう前に郵便局を訪れ、
一部の荷物をゆうパックで自宅に送りました。
ヘリポート着
青ヶ島での保安検査は、職員が金属探知機を全身にかざすだけの簡易的なものでした。
青ヶ島(9:45)→八丈島空港(10:05)【ヘリコプター】
この日は、子どもたちがたくさん見送りに来ていました。
ヘリコプターに一生懸命手を振っている姿が印象的でした。
八丈島空港着
次に乗る飛行機の時間までかなりありますが、おとなしく空港で過ごすことにしました。
八丈島空港(14:00)→羽田空港(14:55)【飛行機】
青ヶ島3泊4日の旅終了。
■今回の旅の費用■
羽田から八丈島までの飛行機
15,000円×2=30,000円
八丈島から青ヶ島までのヘリ
11,750円×2=23,500円
宿代
11,000円×3=33,000円
レンタカー
4,000円
合計
90,500円
■最後に■
ヘリコプターは濃霧や機体整備等で欠航することもあります。
その影響で青ヶ島から出られず、予定よりも長く民宿に泊まることも珍しくありません。
不測の事態に備えて、現金を多めに用意することをおすすめします。
ヘリコプターは長期で欠航することもあるので、船で帰ることも考えておく必要があります。
下記のリンクから、搭乗方法や時間と出航する曜日を確認することをおすすめします。
伊豆諸島開発株式会社
http://www.izu-syotou.jp/route01/
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