仕事が生きがいは時代遅れ? コロナ後の社会では会社へ戻りたくない人が急増中
- Mack DeGeurin – Gizmodo US
- [原文]
- ( 湯木進悟 )
まだ代わりの生きがいは探し中…。
新型コロナウイルス感染症の大流行は、ニューノーマルなんて言葉を生み出し、現代社会の在り方にまで大きなインパクトを与えました。これまで絶対外せないと考えられていたものが一気に崩れ落ちてしまい、逆に見過ごされていたものが重要度を増してきたり。とりわけ、米国ではそのインパクトが半端なかったようですよ。
このほどPew Research Centerは、米国民が生きがいに感じているものについての最新調査結果を発表しました。いまや仕事こそ人生にかけがえのないものだと答えたのは6人に1人程度。4年前の調査では、まだ4人に1人が仕事を生きがいに挙げていました。高学歴で高給の仕事についている人ほど、仕事に生きがいを見出しているとの回答率は高いそうですけど、それでも過去4年で以前ほど仕事への愛着を感じられない層が急増。なんといっても米国内でこのコロナ禍により職を失った人は驚くべき数字で、すでに今年は4人に1人がこれまでの仕事を辞めたと答えている調査結果まで紹介されています。
では、仕事に代わって米国の人々が新たな生きがいを見出しているものとは? これが一概にはいえないようで、地域社会との関わりが深まったですとか、アウトドアで楽しむ機会が増えたことに意義を感じている人が大幅にアップしているとはいえ、もともとの割合が少なかったとも考えられそうです。意外に恋愛関係を重視する人は大きく減少中。やはり自由に人と会いづらいことが、ここにも影響を及ぼしているようですね。
なお、一気にリモートワークが進んだ米国社会では、もはや会社へ戻りたくないという人が劇的に増えており、別の調査では、約4割の米国民がもしリモートワークを継続できないのであれば仕事を辞めたいと回答。コロナ以前ならば、会社に縛られ仕事一筋みたいな生き方も許容できていたものの、いざフレキシブルに自宅から仕事をしてしまったら、もう仕事に生きがいを感じられないばかりか、元のワークスタイルには戻れないという人ばかりになってしまったのかもしれません。日本ではコロナによる人生観の変化というのがここまで達したかは不明な部分も多いですけど、これが今の欧米社会の現実でありニューノーマルなのでしょうかね?
Source: Pew Research Center
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