最近、新聞やテレビのニュースなどでよく聞く「iPS細胞(人工多能性幹細胞)」。
身体をつくるほぼ全ての組織・器官の細胞になりうるiPS細胞は、再生医療や新薬開発を加速させる、夢のテクノロジーとして期待されています。iPS細胞はどのようにつくられ、私たちの生活をどう変えてくれるのでしょうか?
講師の高橋政代先生(理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター)は、世界に先駆け、iPS細胞を使った臨床試験を早ければ2013年にスタートしようという、再生医療研究のトップランナーです。
本イベントでは、研究者であり臨床医でもある高橋政代先生に、iPS細胞のテクノロジーと科学、これからの再生医療実現への道のりについて伺います。そして、医師・研究者・患者をつなぐコミュニケーションがいかに重要であるか、これからの医療はどうあるべきかなど、会場のみなさんとの質疑応答も交え、たっぷりとお話を伺います。
講師:
高橋政代 先生 (理化学研究所 発生・再生科学総合研究センター)
講師略歴:
1986年、京都大学医学部卒業、京都大学医学部眼科研修医、関西電力病院眼科を経て、1988年に京都大学大学院医学研究科博士課程修了。その後、京都大学医学部眼科助手、アメリカへ研究留学(ソーク研究所研究員)。帰国後は京都大学眼科助手復職し、京都大学病院探索医療センター助教授(網膜再生プロジェクトリーダー)を経て、2006年により現職である神戸理化学研究所チームリーダーとなる。
企画・ファシリテーション:
千葉磨玲 (日本科学未来館 科学コミュニケーター)
※本イベントは2012年4月28日に日本科学未来館で開催されました。