アマゾンの熱帯雨林、2022年1月だけでかなりの森林が失われた模様
- Angely Mercado – Gizmodo US
- [原文]
- ( たもり )
今年1月、ブラジル領内のアマゾン熱帯雨林では、昨年の同時期と比べて5倍近い面積の森林が失われたことが、ブラジル国立宇宙研究所(INPE)の衛星画像データから判明しました。約430平方kmの森林が消失したと推測されています。
ブラジルのグリーンピースの報道官Cristiane Mazzetti氏は、
要するに政府は、違法に森林を開拓あるいは公有地を占有したい者に千載一遇のチャンスを作ったわけです。環境の調査に意図的な欠如があって、この違法な森林破壊の波の背後にいる大勢もまた、アマゾンの森林破壊の少なくとも3分の1と結びつく行為である土地の乗っ取りに見返りを与える法案の通過をブラジルの国会に期待しているのです。
とプレスリリースでコメントしていました。
熱帯雨林の森林破壊は、その複雑な生態系を生息地と呼ぶあらゆる動植物の種に害を及ぼします。さらには、かつては炭素を隔離していた森を炭素を排出する森へと変えてしまった可能性もあります。
アマゾンの森林破壊はさらに拡大しそう
アマゾンの熱帯雨林は何年もの間、伐採者や森林火災、牛の放牧などにさらされてきました。2015年以降、森林破壊の大部分が記録されてきましたが、2019年に就任した右派のジャイール・ボルソナロ大統領の下で、運命は悪い方向に向かいました。グリーンピースによれば、ボルソナロ大統領の在任中に森林破壊が加速していったとのこと。
2020年だけでもブラジル領内のアマゾン熱帯雨林は、コネチカット州の面積と同等に近い1万5000平方km以上を失っています。2021年には、ボルソナロ大統領がアマゾンの森林伐採を減らすための政府の支出を倍増すると公約したので、熱帯雨林を保護する対策を講じるだろうというかすかな希望がありました。しかし、その発表から間もなくして、彼は考えを変えて予算を20%以上も削ったのです。
ボルソナロ大統領の環境正義(と他の分野での正義)における情けない実績を考えると、2022年のうちにアマゾンの森林破壊はさらに拡大しそうです。
Source: Al Jazeera English, Greenpeace,
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