脂肪とCO2排出量を同時に減らせるアプリ、現る
- 山田ちとら
今日から始める脱運動不足&脱炭素。
ふだんの暮らしの中で「今、地球にちょっといいことしたな」って思う時、ありません?エコバッグを持参したり、スタバのラテをマグカップに淹れてもらったりとか、些細なことばかりなんですけどね。でも、実際どれぐらい地球にいいことだったかはわからずじまいでした。
そこで、先日発表された「SPOBY 脱炭素ウォーク」というスマートフォン向けアプリをご紹介。たとえば駅までバスを使わずに歩いたり、会社まで自転車で通勤したりするたびに、自分のCO2排出量をどれぐらい抑えられたかを計算・スコア化してくれるそうです。つまり、自分がどれぐらい地球にやさしくなれたかがわかっちゃう!
CO2排出抑制量を見える化
仕組みとしては、位置情報とモーションセンサー常時ONでスマホを持ち歩くだけで、歩数・移動経路・移動手段が自動的に検出されます。前身にあたるアプリ「SPOBY」をちょっと試してみたんですが、ちゃんと自転車ライドを認識してくれましたし、どこを歩いたのかが地図上で確認できるので自分の行動記録みたいに使えるなと。
「SPOBY 脱炭素ウォーク」だと、一定の距離を歩いたりライドしたりすると、ほかの乗り物(クルマ、電車、バス、などなど)に乗った時と比べてどれだけCO2排出を抑制できたかを数値化してくれるんですね。
歩いて社会に貢献
「SPOBY 脱炭素ウォーク」は今のところは法人事業・自治体向けの提供となっていて、たとえば企業が導入すれば従業員がユーザーとなります。その場合、従業員一人ひとりが出張時にタクシーを使わず歩いたり、出勤時に電車を使わず自転車で移動したりするたびに、その個々の努力が企業全体のCO2排出抑制量として集約され、企業の脱炭素宣言に向けてのリアルな成果を生み出します。
今、2050年までにCO2排出量を実質ゼロとする「カーボンニュートラルな社会」への取り組みが高まってきていますよね。そんな中、“塵も積もれば山となる”じゃないですけど、わたしたち一人ひとりのちょっとした行動変容が、気候変動という差し迫った社会問題の具体的なソリューションになり得るわけです。
SPOBYを活用してたくさん歩けば歩くほど効果的に脂肪を燃焼したり、リラックスできたりと、なにかと健康にプラスな影響を及ぼしてくれそうです。それと同時に社会貢献もできるなんて、まさにWin-Winな取り組み!
CO2排出量ワースト2は自家用車
なんだかんだ言ってクルマのお世話になりっぱなしなわたしですが、あるCO2排出量に関するデータを見て驚愕しました。CO2って工場とかから排出されてるんでしょ?と思ってましたし、実際に一番排出量が多いのは産業部門なんだそうですが、その次に多いのが運輸部門、要はクルマなんですね。
さらに、運輸部門の半分近くの排出量を占めているのが自家用車。そのうえ、車両移動の4割が5km以下の距離なんだそうです(国土交通省発表資料より)。スーパーへの買い出しとか、雨だからちょっと駅まで送り迎えとか、確かにちょこちょこ乗りが多い…!
その5km以下の距離を歩いたり、自転車に乗ったりすれば、CO2排出量をどれだけ抑制できるのか?を可視化してくれるのがこの「SPOBY 脱炭素ウォーク」。
今のところは法人事業・自治体向けのみですけど、いずれは個人向けもぜひほしいです!
Reference: SPOBY
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