怖! ブルーライトが老化を加速させるかもしれない説(ハエの場合)
- Ed Cara – Gizmodo US
- [原文]
- ( そうこ )
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モダン怪談。
現代人にとって、ブルーライトを減らす生活はまず不可避。太陽光に含まれているのはもちろん、スマホやパソコンのディスプレイからも発されているんだもの。その悪影響を指摘する声もあり、ブルーライトをカットするメガネなどもでています。ただ、目だけじゃなく老化を加速する可能性があるという説もでてきて…。まぁ、虫の話なんですけどね。
ブルーライトが昆虫の老化を加速
オレゴン州立大学の研究チームが、Frontiers in Agingに論文を発表。チームの主な研究は、ハエ(ミバエ)を対象にしたブルーライトの影響で、短命な昆虫の場合、慢性的にブルーライトに当たることで老化が加速され、脳にダメージが起こる可能性もあると発表しています。
論文にまとめられた研究では、まずハエを2グループに分け、ひとつのグループは14日間連続的にブルーライトを照射、もうひとつのグループは暗闇に置きました。今回注視されたのはハエのメタボリズムで、エネルギーとなる栄養素や分子をどのように消化、分解していったかをモニタリングしました。結果、ブルーライトグループと暗闇グループでは、代謝副産物の量がことなる上、前者は重要な神経伝達物質が少なく、早期老化と神経変性疾患が見られました。
研究チームの一員であり、オレゴン州立大学統合生物学部のJadwiga Giebultowicz教授は、米Gizmodoのメール取材に回答。いわく
ハエを対象にした研究では、長期的にブルーライトを浴びることでエネルギー生産が落ちる結果になりました。これは、細胞の健康に影響します。研究を総合すると、ブルーライトはハエの必要不可欠なメタボリズムを変化させたということです。
とのこと。
ブルーライトの有害性についての見解
ブルーライトは太陽光にも含まれており、動物に与える影響、その程度はまだまだこれから明らかになっていくのでしょう。動物(ハエやマウス)においてブルーライトの有害性を指摘する研究がある一方、スマホのブルーライトでの人体へ、同じ悪影響は見られないとする声もあります。夜スマホをみると、ブルーライトによってメラトニン生成量が減り眠れなくなるとよく聞きますが、これはブルーライトに限らずどんな光も同じとする声もあります。
Giebultowicz教授は、ハエで起きた現象が人体に起きる可能性もあるが、それも微々たるものかもしれないとし、今後も研究を続けていくと意気込みをみせています。
今は、ブルーライトがハエの遺伝子発現にどう影響するのかを研究しています。今後、他のチームとも協力して、人間細胞におけるブルーライトの影響も調べていきたいと思っています。
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