ホットコーヒー飲んでますか？

すっかり寒くなり、あたたかい飲み物が手放せなくなってきましたね。そこで今回は、コーヒー屋をやっている僕がおすすめしたい、優秀なコーヒードリッパーをまとめてご紹介します。

お湯を注ぐだけでOK！メリタの定番ドリッパー

Melitta（メリタ）の｢Aroma Filter（アロマフィルター）1×2｣は、気楽にコーヒーをはじめたい方におすすめのドリッパー。プラスチック製だから軽くて丈夫、そして500円以下とお手頃なのが魅力です。

メリタ式ドリッパーの抽出穴は1個、それもかなり小さな穴となっていて、コーヒー粉とお湯が触れる時間の長い浸漬式の抽出方法を採用しています。

ハンドドリップではありますが、どちらかというとフレンチプレスやサイフォンに近い感じ。中深煎りから深煎りの喫茶店のようなコーヒーにおすすめです。

一般的にイメージされるハンドドリップと違って、メリタ式ではお湯を一気に注ぎ入れてコーヒーを抽出します。1杯分だったら1のラインまで、2杯分だったら2の数字まで入れるというつくりになっているのだそう。

時間や重さを計ったりと難しいイメージのあるコーヒーですが、最初はこのくらいラフな方が楽しくていいですよね。

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ハリオの本気が詰まった“初心者向け”ドリッパー

｢ペガサスドリッパー｣は、今年の7月にHARIO（ハリオ）から発売された新作ドリッパー。公式が｢ハンドドリップ初心者に向けて｣と銘打っているように、はじめての人にも優しい工夫が詰め込まれたアイテムとなっています。

HARIOというと円錐形のV60というドリッパーが有名ですが、こちらは上半分は円錐形で下半分は台形という珍しいデザイン。

コーヒーが出てくる抽出穴は小さなものが2つで、数ある名作ドリッパーの良いところを合体させたようなデザインになっているんです！

このドリッパーの形から考えられる良いところは主に3つ。

・円錐形のスパイラルリブ（溝）が、コーヒー粉にお湯が満遍なく浸透するのを助けてくれる。

・台形はコーヒーの成分をじっくりと抽出してくれる。

・そして2つ穴はお湯の落ちるスピードをコントロールしてくれるので、難しいことを考えずに毎回同じように抽出できる。

これ以上ないくらい初心者にぴったりなつくりになっているんです。いや〜、よくできているなあ。

出来上がったコーヒーは香りと甘味が引き立った万人受けするおいしさで、中浅煎りから深煎りまで、幅広いコーヒーを楽しめますよ。

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27度でフレーバーを引き出す新作ドリッパー

｢フラワードリッパー DEEP27｣は、9月初めに発売されて瞬く間に初回分が売り切れとなった新作ドリッパー。

最大の特徴は、細長い形にも表れているようにドリッパーの底の角度が27度と鋭角になっていること。これによって、ドリッパー内のコーヒー粉の層が厚くなり、 豆本来の特徴を引き出した一杯を抽出できるようになっているんです。

お湯を注ぐと、クルクルと回さなくてもコーヒー粉全体にお湯が浸透していくのがわかります。

一般的なドリッパーだと、端の方のコーヒー粉を使い切れていないこともありますが、径が小さいコレだとそれがない。ドリッパー内のコーヒー粉全部を使って最大限に抽出できている感じで、心地良さすら覚えます。

前情報だけだと、ネルドリップのような濃厚な味わいになるのかなと予想していましたが、実際に使ってみると味の輪郭がハッキリとしていながらも飲み心地はスッキリ。

浅煎り〜中煎りまで、幅広いフレーバーを綺麗に抽出できる器用なドリッパーでした。

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Photo: シラクマ